兵庫県たつの市で2006年、小学4年の女児を刃物で刺し重傷を負わせたとして、県警は7日、別の殺人事件を巡り服役していた勝田州彦容疑者(45)を殺人未遂容疑で逮捕した。捜査関係者によると任意聴取の際、07年に同県加古川市で小学2年、鵜瀬柚希さん(当時7)が刺殺された事件への関与も示唆。県警は女児を狙った連続襲撃事件の可能性があるとみて、慎重に捜査を進める。
勝田容疑者は18年、岡山県津山市で04年に小学3年の女児(当時9)を刺殺したとして逮捕された。22年に岡山地裁で無期懲役判決を受け、後に判決が確定。服役中に捜査員が聴取を重ねた結果、たつの市と加古川市の事件への関与をほのめかしたという。
兵庫県警は7日、勝田容疑者をたつの署へ移送し、捜査を本格化させる。
捜査関係者によると、勝田容疑者は06年9月、たつの市の路上で、学習塾から帰宅途中だった小学4年の女児を刃物で刺し、殺害しようとした疑いが持たれている。現場周辺の防犯カメラにはリュックサックを背負い立ち去る男が映っていた。
鵜瀬さんは07年10月、家の近くの公園から帰宅した際、玄関前で胸と腹を刃物で刺され、搬送先の病院で死亡した。〔共同〕
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