栃木県那須町の河川敷で会社役員夫妻の遺体が見つかった事件で、警視庁と栃木県警の合同捜査本部は1日、死体損壊容疑で、実行役とみられるいずれも職業、住所不詳の姜光紀(20)=韓国籍、若山耀人(20)両容疑者を逮捕した。認否は明らかにしていない。事件を巡る逮捕者は計4人となった。

遺棄現場の土地勘や夫妻との接点は現時点で確認されていないが、捜査本部は2人が夫妻が死亡した経緯についても何らかの事情を知っているとみて調べる。

2人の逮捕容疑は4月16日未明から朝までの間、那須町内の河川敷で、宝島龍太郎さん(55)と幸子さん(56)夫妻の遺体を焼き、損壊した疑い。

姜容疑者は同30日午後3時半ごろ神奈川県大和市内のホテルで、若山容疑者は同10時45分ごろ千葉市若葉区の知人宅で、それぞれ身柄を確保された。

捜査関係者によると、両容疑者は同15日夜、東京都品川区内のコンビニで、飲み仲間だった建設業平山綾拳容疑者(25)=同容疑で逮捕=にセダンを借りた。その後、同区内の空き家で、宝島さん夫妻と接触。那須町までセダンで夫妻を運んだとみられる。

平山容疑者は、職業不詳佐々木光容疑者(28)=同=の指示を受け姜、若山両容疑者に遺体処理を頼んだと供述。両容疑者とは「昨年末から年明けごろにかけて知り合い、何度か一緒に酒を飲んだ」と話し、フルネームは知らなかったと説明している。

死体損壊容疑で逮捕され、警視庁大崎署から移送される姜光紀容疑者=1日午前、東京都品川区

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