逮捕されたのは静岡市に本社を置き、プロパンガスや都市ガス事業などを全国展開する「TOKAI」の市原支店の支店長、重江健太容疑者(37)ら3人です。

捜査関係者によりますと3人は、おととし9月、市原市内にある競合する地元のガスの会社から、600人余りいた顧客のデータを不正に利益を得る目的で取得したとして、不正競争防止法違反の疑いが持たれています。

去年1月、ガス会社の当時の社長が契約を切り替える顧客が相次いだため、不審に感じて警察に相談したということです。

調べによりますと、支店長ら2人が当時の社長が不在の間にガス会社を訪れ、「許可を受けている」などとうそを言って従業員にパソコンを操作させ、顧客情報を抜き取ったということです。

当時、両社の間では、事業譲渡の協議が行われていたものの合意には至っていなかったということで、警察が詳しい経緯を調べています。

社員の逮捕について、「TOKAI」の親会社の「TOKAIホールディングス」は、「現時点で事実関係を確認できていないので、回答することはできない」とコメントしています。

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