天皇が即位し「令和」がスタート

2019(令和元)年 徳仁(なるひと)皇太子殿下が「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」に基づき第126代天皇に即位され、令和に改元された。新天皇の即位に伴う「剣璽(けんじ)等承継の儀」と、即位後初めて国民代表に会う「即位後朝見(ちょうけん)の儀」が午前、いずれも天皇の国事行為として、皇居・宮殿「松の間」で行われた。

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即位から5年 コロナ禍収束、地方訪問など積極的に

天皇陛下は、2019年5月1日の即位から5年を迎えられた。「即位後朝見の儀」では、「常に国民を思い、国民に寄り添いながら、象徴としての責務を果たすことを誓う」とお言葉を述べられたが、2020年初から世界中に広まった新型コロナウイルス感染症の影響で3年近くにわたって地方訪問などの活動は大きく制約された。

コロナ禍の間もリモートで国民と懇談されたり、行事に参加してお言葉を述べられたりした。感染状況が落ち着いた2022年秋に地方訪問を再開。2024年元日の能登半島地震の被災地は3月と4月の2度にわたって訪問し、被災者を励まされた。6月にはコロナ禍で延期を余儀なくされていた英国公式訪問に出かけられる。

3月学習院大学を卒業された愛子さまが成年皇族としての活動を広げられ、外国賓客との昼食会に出席されたり、2024年春の園遊会に出席されたりしている。

即位から5年の主な出来事

2019年5月 天皇陛下が即位

2019年5月 即位後初の国賓としてトランプ米大統領(当時)夫妻を迎える


トランプ米大統領夫妻迎え宮中晩さん会(時事)

2019年10月 即位礼正殿の儀


「即位礼正殿の儀」を終え、退出される天皇陛下=皇居・宮殿「松の間」(時事)

2019年11月 祝賀御列の儀

2019年12月 台風被災地の宮城、福島両県をお見舞い

2020年02月 天皇陛下還暦

2020年02月 コロナ禍で誕生日の一般参賀中止(以降の活動は大幅に制限)

2020年11月 秋篠宮さま、立皇嗣の礼

2021年01月 前年の豪雨被災地の熊本県をオンラインでお見舞い

2021年03月 東日本大震災で被災した東北3県の被災者とオンラインで懇談


岩手県釜石市の野田武則市長(右奥)と被災者の女性とオンラインで懇談する天皇、皇后両陛下(2021年3月、代表撮影)(時事)

2021年05月 島根県での全国植樹祭にオンラインで出席

2020年09月 赤坂御所から皇居・御所に引っ越し

2022年09月 エリザベス英女王の国葬参列のため訪英。即位後初めての外国訪問

2022年10月 国体で栃木県へ。地方訪問を再開

2022年10月 国民文化祭で即位後初めて沖縄県へ


国立沖縄戦没者墓苑での供花後、遺族と言葉を交わされる天皇、皇后両陛下=2022年10月22日、沖縄県糸満市の平和祈念公園(時事)

2023年05月 即位後初の園遊会

2023年06月 全国植樹祭で岩手県へ。東日本大震災の被災地訪問は即位後初


震災語り部の女性と懇談される天皇、皇后両陛下(岩手県陸前高田市、代表撮影)(時事)

2023年06月 インドネシアを訪問。国際親善目的の外国訪問は即位後初


インドネシアのボゴール宮殿に隣接する植物園に到着された天皇、皇后両陛下とジョコ大統領夫妻(代表撮影)(時事)

2023年11月 来日したキルギス大統領夫妻と会見。4年ぶりに宮中で昼食会

2023年12月 皇后さま還暦

2024年02月 来日したケニアのルト大統領夫妻と会見。愛子さまが外国賓客との宮中昼食会に初めて参加される。


ケニアのルト大統領夫妻との昼食会に臨まれる天皇、皇后両陛下と長女愛子さま、秋篠宮さま(皇居・宮殿、代表撮影)(時事)

2024年03月 能登半島地震被災地をお見舞い(石川県輪島、珠洲両市)

2024年04月 能登半島地震被災地を再びお見舞い(石川県穴水、能登両町)


石川県能登町立松波中学校を訪問し、被災者に声を掛けられる天皇、皇后両陛下(2024年4月12日午後、代表撮影)(時事)

2024年4月 赤坂御苑での春の園遊会に愛子さまが初めて参加された


東京・元赤坂の赤坂御苑で各界功績者らを招いた春の園遊会。学習院大を今春卒業した長女愛子さまも初めて出席された(ロイター)

2024年05月 即位から5年

2024年06月 国賓として英国訪問予定(エリザベス女王の招待で20年に訪問予定だったが、コロナ禍で延期されていた)

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