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ノミネートされた30の「新語・流行語」一覧
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2023年は「アレ(A.R.E)」 過去10年の年間大賞は
「新語・流行語大賞」は、この1年間に話題となった出来事や発言、流行からその年を代表することばを選ぶもので、5日、ことしの候補となる30のことばが発表されました。
このうち、スポーツに関するものとして、大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が1シーズンでホームラン50本、50盗塁を達成した新記録、「50-50」がノミネートされています。
また、ことし夏に開かれたパリオリンピック・パラリンピックに関することばも多く、
▽車いすテニス・男子シングルスで金メダルに輝いた小田凱人選手の発言、「やばい、かっこよすぎる俺」、
▽馬術の総合馬術団体で銅メダルを獲得したチーム4人の平均年齢が41歳だったことが話題になった「初老ジャパン」などがノミネートされました。
そして、音楽やドラマからは、
▽ヒップホップユニット「Creepy Nuts」の楽曲でサビのフレーズがダンス動画でも話題になった「Bling-Bang-Bang-Born」、
▽NHKの連続テレビ小説「虎に翼」で伊藤沙莉さん演じる主人公の寅子が納得できない場面で発するセリフ「はて?」、
▽Netflixが配信するドラマ「地面師たち」でのピエール瀧さんのセリフ「もうええでしょう」などがノミネートされています。
さらに、時事問題に関することばも多く選ばれ、
▽日向灘を震源とする8月の地震を受けて次の巨大地震への注意を呼びかけるために気象庁が発表した「南海トラフ地震臨時情報」、
▽被爆者の立場から核兵器の廃絶を訴え、ことしのノーベル平和賞に選ばれた日本原水爆被害者団体協議会を示す「被団協」もノミネートされています。
このほか、
▽政治とカネをめぐる「裏金問題」、
▽SNSを通じた求人で闇バイトではないことをアピールする際に用いられる「ホワイト案件」
▽全国でコメの品薄が広がった「令和の米騒動」といったことばも選ばれています。
2024年の傾向について選考委員会は「1月に能登半島地震が発生し暗いニュースからのスタートとなったが、オリンピック、大谷選手の活躍など話題は数多くみられた。責任をもたない風潮の世の中、光と闇が混在した年であり、嵐の前の静けさを感じさせる」などとコメントしています。
「新語・流行語大賞」は12月2日に年間大賞やトップテンが発表される予定です。
ノミネートされた30の「新語・流行語」一覧
「ユーキャン新語・流行語大賞」事務局のまとめより
アサイーボウル
果物のアサイーのスムージーを、シリアルなどとともにボウルに盛りつけるもの。ブラジル発祥でハワイで人気が拡大。日本では2000年代中期に流行し、現在再流行中。
アザラシ幼稚園
オランダ・フローニンゲン州にある負傷・衰弱したアザラシを一時保護する施設で、プールで過ごすアザラシの赤ちゃんを常時確認できるライブ配信を2019年から実施していた。当初は小規模な配信だったが、今年の8月、X(旧ツイッター)ユーザーによる投稿で突如流行し話題に。
インバウン丼
訪日外国人観光客(インバウンド客)向けと思われる高級海鮮丼(数千円~1万円超)の俗称。ネットで「外国人向けのぼったくり」に近いニュアンスで広まった語だが、実際は日本人客の利用が多い、など実態との乖離も。
“おもてなし”の価格は? インバウンドで価格設定に変化
裏金問題
自民党の各派閥が毎年政治資金パーティーを開催し、20万円を超える対価の支払いを受けたにもかかわらず、その収入明細を各政治資金収支報告書に記載していなかった。この政治資金規正法違反事件を『しんぶん赤旗日曜版』がスクープ報道。パーティー券の販売ノルマを課しノルマ超過分をキックバックしたり、派閥に納入しない中抜きを認めるなど、議員側も寄付金を自身の政治団体の収支報告書に記載せず裏金にするなど、規正法違反が横行し、しかもいまだに解明されていない。
自民党 収支報告書の不記載議員 有権者の判断は?
「裏金」ネットで検索した世代は?街頭演説で言及したのか?
界隈
従来は「その辺り」などの地理的な範囲をあらわしていたが、近年では「共通の人びと」を指すようになった。仲間、近い存在などの、そのあたりの人たちという意味合いで使われる。
気づいたら日本ブームがすごいことになっていた
カスハラ
カスタマー・ハラスメントの略。消費者・顧客による理不尽なクレームや悪質な嫌がらせ、暴言などのこと。また○○ハラの関連では、年長者からのLINEなどSNSの文章で、文末に「。」(句点)が付くと若者が感じるという「圧迫感」でそれをマルハラ(マルハラスメント)という。フキハラは、不機嫌ハラスメントのこと。
“カスハラ” 約2人に1人が被害に 労働組合が実態調査
コンビニ富士山
2024年の訪日観光客数は3月から5カ月連続で300万人を超えたが、オーバーツーリズム(観光公害)の問題も増えた。背景に富士山がそびえるコンビニの写真を撮れると人気の撮影スポットになっていたが、観光客によるマナー違反や危険行為が多発し、町が目隠し用の幕や柵を設置せざるを得なくなるなど、議論をよんだ。
コンビニ越しに富士山撮影 迷惑行為あと絶たず黒い幕設置 山梨
侍タイムスリッパー
単館上映から全国上映へのヒットを果たした、自主制作の時代劇『侍タイムスリッパー』が話題に。
“危機”の時代劇終わらせない!救世主は自主制作映画
初老ジャパン
パリオリンピック総合馬術団体で92年ぶりに銅メダル獲得。チーム4人の平均年齢は41.5歳で、スポーツの世界では「シニア」の部類。そこで自らでよび名をつけたのが話題に。そもそも「初老」は何歳を指すかというと、古くは40歳の異称だったが、現在では60歳前後の人に使うとのこと。
総合馬術団体 日本 銅メダル パリオリンピック 馬術で92年ぶり
新紙幣
2024年7月から20年ぶりの新紙幣への切り替えが行われた。目的としては、公式には偽造防止とユニバーサルデザインの採用となっている。自動販売機の新札対応で景気対策の効果が出るとされるが、その費用は自販機設置企業の負担。キャッシュレス時代に、新札がどこまで受け入れられるのか。
20年ぶり新紙幣発行始まる 銀行には両替で多くの利用客
新NISA
2024年1月から個人投資の税制優遇制度NISAの仕組みが変わり、年間投資枠や非課税保有限度枠の拡大などが導入された。「貯蓄から投資」へと不安をあおられた多くの人が新NISAに踊らされた。
新NISA 日本経済をどう変える?
ソフト老害
元放送作家の鈴木おさむが著書で自戒として発信した言葉。「年上と年下の間に立ち、年下の意見を汲み取ったつもりが、実はその行動が老害にみえている」状態をいう。
トクリュウ
匿名・流動型犯罪グループの略称「トクリュウ」は、犯行グループによって匿名性の高いアプリやSNSなどを通じて犯罪の実行役が集められ、互いの素性も知らずに闇バイトとして集まり指示されたとおりに動く集団。2023年に警察庁が命名した組織犯罪の類型。
闇バイト 勧誘の手口は? “高収入”や“安全”文言に注意を
“ルフィ”事件の実行役「闇バイト応募は終わりの始まり」
南海トラフ地震臨時情報
2024年8月8日に日向灘でM7.1の地震が発生した際に気象庁により発表された巨大地震注意の臨時情報のこと。地震への備えの再確認をよびかけるもので、地震が必ず発生するということを知らせるものではない。
南海トラフ臨時情報 発表から5日 お盆に影響 備える動き広がる
猫ミーム
ミームとは、ネットで流行する画像・動画などのことで、猫などの動画素材を組み合わせて体験談などを紹介する動画が流行した。TikTokに投稿された「飛び跳ねる猫」の動画に「マイ・ハッピー・ソング」という曲を組み合わせた作品が流行のきっかけ。
はいよろこんで
マルチクリエイターこっちのけんとが配信した楽曲。社会の生きづらさを歌う内容だが、サビの歌詞「ギリギリダンス」を用いたダンス動画が流行。MV(ミュージックビデオ)で見られる昭和の大人漫画風のレトロな演出も話題になった。
8番出口
個人開発のゲーム。ゲームの舞台は、架空の地下鉄駅構内。プレーヤーは無限に周回する地下通路を歩き続け、そこから脱出するために「通路に現れる変化」に気づいて戻る必要がある。ユーチューバーやブイチューバーが実況動画を公開することで作品の流行に火がついた。
はて?
NHK連続テレビ小説『虎に翼』(とらつば)が注目された。日本初の女性法曹のひとりである三淵嘉子をモデルに伊藤沙莉が演じた。主人公・寅子が納得できない場面で発するのが「はて?」。圧倒的な男性社会、権威主義がはびこる時代に疑問をまっすぐにぶつけていく。ナレーションなどで登場する「スンッ」という言葉も話題に。作中の人物(主に女性)が本音などを押し殺す場面に登場した。法の下の平等(憲法14条)や生きづらさなどを切り口に、戦前・戦後の司法史を描いた物語だったが、「現代にも共通し続いている物語」として大いに注目された。
虎に翼 情熱あふれる法曹たちの物語
BeReal
フランスの写真共有SNSアプリが若者世代に普及。正式にはビリール。毎日ランダムな時刻に写真を「2分以内」に投稿するよう促され、インカメラの自撮りとアウトカメラの背景写真を同時撮影した無加工の写真が投稿される。
インスタ映えにさよなら?“映えない”新SNSヒットの背景
被団協
2024年ノーベル平和賞を受賞した原爆被害者団体「日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)」のこと。受賞理由は「核兵器のない世界を実現するための努力と、核兵器が二度と使われてはならないことを証言により示した功績」。核兵器廃絶運動での受賞はICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)以来7年ぶり。
「ノーモアヒバクシャ」日本被団協とは 被爆者の声 世界に発信
【解説】ノーベル平和賞 受賞理由と背景は
50-50
ロサンゼルス・ドジャース大谷翔平が新記録達成。同じシーズンにホームラン40本、40盗塁を達成することを「40-40(フォーティ・フォーティ)」とよび、大きく称賛される対象だったのだが、それを超えて、ホームラン54本、59盗塁の「50-50」を達成した。
ドジャース 大谷翔平 記録ずくめのレギュラーシーズン終える
ふてほど
TBS系「金曜ドラマ」枠で放送された『不適切にもほどがある!』が話題に。脚本・宮藤官九郎、主人公を阿部サダヲ、娘役を河合優実が演じた。1986年と2024年をタイムスリップしながら、コンプライアンス社会をストレートに批判するのではなく、時代や世代、個人間にギャップがあるのは当たり前で、どんな時代でも差異を否定しあうのではなく、差異の存在を前提に話し合いを重ね共通解を探るというテーマだった。
Bling-Bang-Bang-Born
ヒップホップユニットCreepy Nutsの楽曲でアニメ『マッシュル』の主題曲。サビのフレーズがダンス動画で話題になり、「BBBBダンス」として子どもたちからも人気に。
ブレイキン
パリオリンピックで採用された新競技。ブレイクダンスのこと。男女各16人が出場、予選ステージを勝ち抜いた8人が決勝トーナメントに進出し、メダルを争う。AMI(湯浅亜美)が金メダル獲得。
ブレイキン ダンサーたちが表現した価値観【解説】
ホワイト案件
SNSを通じて募集される仕事やバイト情報において「ブラック」な仕事ではないとアピールする際に使われ始めた言葉。「闇バイト」だと思わずに応募して犯行に加担することになる者が後を絶たない。ホワイトという名のもとに行われる隠された犯罪が増えている。
マイナ保険証一本化
12月2日から紙の健康保険証の新規発行が停止される。マイナ保険証への一本化を強制的に実施されるが、資格確認書も発行されるので厳密には一本化ではない。数々のデータ漏洩や読取り機の不具合などトラブルが続き、マイナ保険証の利用率も上がらず。そもそも任意取得なので強制ではないはずなのだ。
「マイナ保険証」12月で健康保険証から切り替え どうなる?
名言が残せなかった
パリオリンピック陸上競技女子やり投げで金メダルに輝いた北口榛花(はるか)が残した発言。1投目で65メートル80という今季自己ベスト出し、陸上競技では20年ぶりの金メダル。
北口榛花 頂点に導いた“覚悟” 女子やり投げ金メダル【解説】
もうええでしょう
Netflix(ネットフリックス)で7月から動画配信されたドラマ『地面師たち』(綾野剛、豊川悦司W主演)で地面師・後藤を演じたピエール瀧のせりふが話題になった。
やばい、かっこよすぎる俺
パリパラリンピック車いすテニスで金メダルに輝いた小田凱人(ときと)が発した言葉。
パラリンピック 小田凱人が金メダル 車いすテニス【詳しく】
令和の米騒動
2024年夏、全国でにわかにコメの品薄が広がり、スーパーからコメが消え「令和の米騒動」とよばれた。
コメの値上がりの理由は。背景には“粒の大きさ”も!?
2023年は「アレ(A.R.E)」 過去10年の年間大賞は
2023年の新語・流行語大賞 「アレ(A.R.E.)」が年間大賞に
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