福島第1原発=2022年撮影
東京電力福島第1原発で発生する汚染水を浄化処理した後に残る放射性物質のトリチウムを含む水の海洋放出で、東電は4日、通算10回目を終えたと発表した。 東京電力によると、処理水の放出期間中に原発周辺の海水のトリチウム測定で最も高かったのは、10月31日に採水した1リットル当たり48ベクレル。これまでの最高値は同13日の33ベクレルで、過去最高になった。放出基準の1500ベクレルは満たしているとしている。 今回の放出は同17日に開始し、約7800トンを放出した。トリチウムの総量は約2兆4000億ベクレルだった。 海洋放出は昨年8月24日に始まり、昨年度は4回(約3万1000トン)で、本年度は今回を含め6回(約4万7000トン)になった。次回は来年2月ごろを予定し、本年度分(計約5万5000トン)を終える。(荒井六貴) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。