栃木県那須町の河川敷で4月16日、会社役員宝島龍太郎さん（55）夫婦の焼かれた遺体が見つかった事件で、警視庁と県警の合同捜査本部は30日、死体損壊容疑で行方を追っていた男（20）の身柄を神奈川県内で確保した。容疑が固まり次第、逮捕する方針。捜査関係者への取材で分かった。 　捜査関係者によると、同容疑で逮捕された平山綾拳（りょうけん）容疑者（25）から乗用車を借り、遺体発見当日、現場の那須町にいた実行役の1人とみられる。 　一方で、「指示役」として同容疑で逮捕された佐々木光容疑者（28）が「上からの指示を伝えていた」などと供述していることが新たに分かった。「夫婦と面識がない」と説明しており、接点がないことなどから、事件を計画した人物が他にいるとみられる。 　佐々木容疑者は、平山容疑者に「上から預かった報酬を居酒屋で渡した」とも供述。平山容疑者とは「2〜3月ごろに渋谷で知り合った」と話しているという。 　佐々木容疑者は自身に指示した人物の氏名を明らかにしておらず、合同捜査本部は押収したスマートフォン2台から指示系統の解明を進めている。 　平山容疑者が警視庁に出頭する直前の4月17日朝、佐々木容疑者とJR五反田駅周辺で会ったと供述していることも判明。平山容疑者は「スマホを渡した」と話し、佐々木容疑者は「受け取ったスマホは上の人が回収した」と説明しているという。 

鄭重声明：本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。