千葉県市原市のホテルで、手首を縛られた従業員、佐伯仁美さん(56)の遺体が見つかった強盗殺人事件で、ホテルの手持ち資金から少なくとも1万数千円が奪われたとみられることが3日、捜査関係者への取材で分かった。市原署捜査本部が被害の状況を詳しく調べている。
捜査関係者によると、佐伯さんが倒れて死亡していたフロント内には、多少の現金が常備されていたが、帳簿に記載された金額と実際の状況にずれが生じていた。
フロントがある建物とは別棟の客室では、宿泊代精算機を工具などでこじ開けようとした形跡もあった。捜査本部は、佐伯さんの所持金も奪われた可能性があるとみて確認を急ぐ。
佐伯さんは10月31日深夜に1人で夜勤に入り、翌11月1日未明に襲われたとみられる。同日午前7時25分ごろ、出勤してきた女性が119番した。佐伯さんは首を切られ、腹も数カ所刺されるなどしていた。現場には凶器とみられる刃物があり、フロントの近くでは、防犯カメラにタオルのようなものがかけられていた。〔共同〕
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