「偽情報対策ハッカソン」と呼ばれるこのイベントには、企業で働くIT技術者のほか、大学の研究者や学生などおよそ50人が参加しました。

はじめに偽情報の現状について4人の有識者の講演が行われ、生成AIの登場で見分けることが難しい精巧な偽情報が大幅に増えていることや、投稿者や拡散の流れをチェックして対策を進めていく重要性などが指摘されました。

このあと参加者たちは、数人ずつの11チームに分かれて、アイデアを出しあいながら開発に取り組んでいきました。

それぞれのチームからは、偽情報を発信しているアカウントの位置情報を把握できるツールや正しい情報と偽情報を見分けるゲーム性のある教育システムを開発するアイデアなどが出されていました。

参加した20歳の大学生は、「セキュリティーを学んでいて生成AIにも関心があって参加しました。衆議院選挙でもいろいろな情報が拡散されていた印象があり、発言の切り取り投稿のもとの発言を見られるようなツールを作りたい」と話していました。

主催した団体「Code for Japan」の陣内一樹副代表理事は、「偽情報の拡散には社会が分断される危険性もあります。ツールを開発するだけでなく市民の立場から偽情報の対策を盛り上げていきたい」と話していました。

このイベントは4日まで開かれ、今後は出されたアイデアの実用化も検討することにしています。

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