台風21号から変わった低気圧や前線の影響で、2日は西日本を中心に大雨となった。気象庁は未明に、長崎県で線状降水帯が発生したとして、顕著な大雨に関する情報を発表。松山市で「緊急安全確保」が出たほか、九州や中国地方などの各地で避難指示が相次いだ。
大雨の影響で東海道・山陽新幹線は同日午前、東京―博多間の全線が一時運転見合わせとなった。山陽で見合わせ区間が出て、東海道でも列車の駅間での長時間停車を避けるため、見合わせた。
大気が不安定な状態は東日本では3日にかけて続く見込みで、土砂災害や河川の増水・氾濫に警戒が必要だ。
気象庁によると、レーダーによる1時間雨量の解析では、長崎県平戸市付近で2日午前1時20分までに約120ミリ、松山市付近では午前11時半までに約100ミリ、愛媛県今治市付近では正午までに約120ミリとなった。九州や山口県では、2日午前までの24時間雨量が200ミリ台から300ミリ台となった場所が相次いだ。
気象庁によると、低気圧は東シナ海にあり、低気圧から前線が西日本から東日本に延びている。
低気圧は前線を伴い東シナ海を東北東に進み、前線上に発生した別の低気圧が2日夜にかけて東日本に移動する。低気圧や前線に暖かく湿った空気が入り、大気が不安定となっている。
2日午前6時からの24時間予想雨量は多い所で四国200ミリ、東海180ミリ、関東甲信、北陸、近畿、中国、九州北部がいずれも120ミリ。〔共同〕
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