輪島市立東陽中と能登町立柳田中で合同開催された文化祭で、一緒に歌声を響かせる両校の生徒ら=2日午前、石川県能登町

 9月の記録的豪雨で校舎が床上浸水するなど大きな被害を受けた石川県輪島市立東陽中の文化祭が2日、隣接する同県能登町で開かれた。豪雨後に校舎を間借りしている同町立柳田中との合同開催。合唱では両校の生徒が一緒に歌声を響かせ、保護者らから大きな拍手が送られた。東陽中3年の南悠晴さん(14)は「普段はこんなに大人数で歌うことがないので、達成感があった。出来は100点満点」と笑顔を見せた。

 東陽中は9月21日の豪雨で休校し、10月1日から柳田中で合同授業を開始した。輪島市教育委員会によると、東陽中には10人が在籍し、浸水した校舎1階は泥がこびりついたままで、復旧の見通しは立っていない。

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