ホンダと同社のベトナム法人は31日、パーツの密着性が不足したため後輪がロックし、転倒事故が起きたなどとして、原付きバイク「タクト」や「ダンク」、OEM(相手先ブランドによる生産)供給しているヤマハの「JOG」など8車種計108万5829台(2013年12月~23年3月製造)のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。

 国交省によると、このうち6車種計約65万台で後輪部の密着性が足りず、オイル漏れが起きることでパーツの一部が破損し、後輪がロックする恐れがあるという。これまで63件の不具合が報告され、転倒事故が2件あり、いずれもけがはなかった。

 また、約43万台でブレーキレバーの部品の組み付け作業が不適切なため、レバーを握っても制動灯が灯かず、エンジンが始動できなくなる恐れがあるという。

 大型バイク「ゴールドウイング」など2車種計約2千台でも、ドライブギアを固定するボルトの強度が不足しているため、急加速時に亀裂が入って欠損し、破片を巻き込んでエンジンがロックする恐れがあるという。(増山祐史)

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