訴えを起こしたのは、日本競輪選手会に所属する30代の女性選手です。

訴えによりますと、女性選手は日本競輪選手会の兵庫支部に所属していた3年前の2021年10月、同じ支部の先輩で当時40代の男性選手からキスや性的な関係を強要されるなど、合わせて10件のハラスメント行為を受けたとしています。

女性選手はその後、PTSD=心的外傷後ストレス障害の診断を受け、およそ11か月にわたって大会の欠場を余儀なくされたと主張して、男性選手と日本競輪選手会などに対し、慰謝料など合わせておよそ2100万円の損害賠償を求めています。

女性選手は記者会見で「『無念』や『悔しい』といったことばでは言い表せない思いです。性被害を訴えることは勇気のいることでしたが、同じような経験をしている人たちの背中を押せるようにと考え、提訴を決意しました」と話していました。

一方、日本競輪選手会は10月、ホームページ上で「弁護士の協力も得ながら慎重に精査したところ、当該被害申告については認定するには至らなかった」とするコメントを発表していて、今回の訴えについては「訴状がまだ届いておりませんので、コメントは差し控えさせていただきます」としています。

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