記者会見する東日本高速の由木文彦社長=30日、東京都千代田区で(梅野光春撮影)
由木社長は、補修エリアの住民の移転契約が9割にとどまるほか、振動・騒音対策を追加したため「地盤改良のためのくいを打つ作業そのものが遅れている」と説明。終了時期は「精査しており、明らかにできるようになればお知らせする」と述べるにとどめた。 補修のためセメントなどとともに地盤に注入した空気が地中に広がり、近くを流れる川では気泡が確認されている。気泡は酸素濃度が低く、人体に有害な「酸欠空気」の可能性があるという住民らの指摘に対し、由木社長は「気体をその都度計測し、状況を現地で掲示している」と否定した。 今月で発生から4年が経過した陥没事故後、中断しているトンネル掘削の再開については「申し上げられることは何もない。まったくめどは立っていない」とした。(梅野光春) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。