警視庁によりますと、新たな手口の詐欺被害はスマホ決済サービス、なかでもPayPayを悪用したものが急増しています。
スマホ決済サービスでは、支払いを受けたり、送金したりする際にQRコードを交換しますが、支払いを受けるためだと錯覚させて逆に送金用のQRコードを送りつけ、資金をだましとる手口です。
都内の40代の女性のケースです。
インターネットのサイトで、1万5000円の商品を購入しましたが、サイト側から「欠品しているので、ペイペイで返金する」とメッセージが届きました。
その後「返金を受けるため」だとして、LINEにQRコードが送られてきましたが、『認証コード』を入力したところ、あわせて25万円分を送金してしまったということです。
女性はその後、ネットバンキングの操作でも、多額の現金をだましとられたということです。
スマホ決済での返金などを装うこうした詐欺の被害は、東京都内だけでことし138件、被害額はおよそ1億5000万円に上っているということです。
警視庁はATMを操作させるいわゆる還付金詐欺の進化形の手口だとして、注意を呼びかけています。
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