進水した「にほんばれ」=29日午前、広島県尾道市から撮影

 沖縄や奄美など南西諸島への輸送力強化のため、来年3月に新編予定の「自衛隊海上輸送群」で使用される小型級船舶の命名・進水式が29日、広島県尾道市の内海造船瀬戸田工場で開かれた。輸送群の船舶の公開は初めてで、名称は「にほんばれ」に決まった。

 陸上自衛隊によると、小型級船舶は全長約80メートルで輸送性能は数百トン、建造費は約41億円。台湾や尖閣諸島での有事に備え、主に沖縄本島から石垣島や宮古島のような比較的大きい離島に部隊や車両、物資を迅速に運ぶ役割を担う。

 輸送群は来年3月、今回の小型級と、より大きい中型級の2隻で防衛相直轄部隊として新編する。

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