福岡県飯塚市で1992年、小学生の女児2人が殺害された「飯塚事件」で死刑が確定し、2008年に執行された久間三千年元死刑囚(執行時70)の第2次再審請求の即時抗告審で、福岡高裁は28日、検察側に証拠目録などを開示するよう勧告した。弁護団が、裁判所、検察側との3者協議後に明らかにした。

弁護団によると、松田俊哉裁判長は、弁護側が第2次請求の新証拠として提出した男女2人の新証言に関連する捜査報告書や、証拠の一覧表について、12月27日までに文書での提出を勧告した。

主任弁護人の岩田務弁護士は記者会見で「目指していた証拠開示について裁判所が大きく一歩踏み出した」と評価した。

第2次請求は妻が21年に申し立て、今年6月、福岡地裁が再審開始を認めない決定をしていた。証拠開示を巡っては、地裁も一部の提出を勧告したが、検察側は応じていなかった。〔共同〕

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