集会は、身寄りのない被爆者やその家族の遺骨などが納められた墓がある東京 八王子市の霊園で、都内の被爆者でつくる「東友会」が中心となって開き、およそ20人が参加しました。

最初に日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会の代表理事を務める東友会の家島昌志代表理事が、ノーベル平和賞の受賞を墓前に報告しました。

家島さんは「先輩たちの証言と核廃絶を求める努力が評価されたものであり、生きている間に賞を与えられたことに感謝して、今後も核廃絶のために残りの人生をささげたい」と誓いました。

このあと参加者たちが花を手向けて犠牲者を悼み、核兵器廃絶への思いを新たにしていました。

追悼集会は毎年開かれてきましたが、被爆者の高齢化が進み、参加者も減っていることから、来年で最後になる見通しだということです。

参加した長崎の被爆者の女性は「原爆は怖くむごたらしいものであり、そのことをできるだけお話しするようにしてきたので、そうした被爆者の活動が評価されたことはうれしい。若い人たちは被爆のことをほとんど分からないかもしれないが、この受賞をきっかけにぜひ知ってもらいたいです」と話していました。

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