「竜王戦」七番勝負はここまで、それぞれが先手番で1勝を挙げていて、1勝1敗のタイとなっています。

第3局の会場は京都市の仁和寺で、2日目の26日は後手の佐々木八段が25日の対局終了時に次の1手を書いた「封じ手」から再開しました。

序盤は互いに交換した大駒の角を攻守に使いながら進み、中盤に入ると、藤井七冠が角を捨てる一手を繰り出すなど、相手玉の守りを徐々に崩していきます。

佐々木八段も桂馬や飛車などを使って反撃しますが藤井七冠は攻め手を緩めず、午後6時26分、佐々木八段が99手までで投了。

藤井七冠が2勝目を挙げ、2勝1敗としました。

藤井七冠は今回の七番勝負を制すと、「竜王戦」4連覇となるほか、ことし7つ目のタイトル防衛となります。

一方、佐々木八段は今回初めてのタイトル獲得を目指しています。

第4局は11月15日と16日、大阪・茨木市で行われます。

藤井聡太七冠「予想していない戦型に」

対局のあと、勝利した藤井聡太七冠は、「予想していない戦型になり、どうやって攻めの形を作っていくのかが分からず失敗したかなと思っていた。第4局は少し間が空くのでいい状態で臨めるようにしっかり準備していきたい」と話していました。

佐々木勇気八段「終盤は私の力では分からなかった」

一方、敗れた佐々木勇気八段は「一手一手難しい将棋で、終盤は私の力では分からなかった。終盤、気がついたら負けていることが多いので、そのあたりをなんとかしたい」と話していました。

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