福島第一原発の2号機では先月10日から事故で溶け落ちた核燃料と周囲の構造物が混ざり合った核燃料デブリの試験的な取り出しに向けた作業が始まりましたが、装置についている4台のカメラのうち2台で映像が確認できなくなり作業が中断していました。
東京電力は予備のカメラに交換したうえで、これまでに動作の確認などを終え問題がないことを確認できたとして、週明けの今月28日に作業を再開すると発表しました。
この日は格納容器の内部に向けて装置の先端を押し入れることにしています。
デブリを取り出すまでにかかる期間については、中断前の作業の実績を踏まえ、当初見込んでいた2週間程度よりも短縮できる可能性があるとしています。
カメラに不具合が起きた詳しい原因はわかっていませんが、東京電力は、強い放射線の影響で電源を切ったカメラの回路に電気が蓄積したことによる影響と推定し、作業中はカメラの電源を入れたままにする対策をとるとしています。
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