横浜市青葉区の住宅で住人の後藤寛治(ひろはる)さん(75)が殺害された事件で、強盗殺人容疑で逮捕された塗装業、宝田真月(まづき)容疑者(22)が神奈川県警の調べに、「事件の数日前にSNS上で『日給15万円以上』という見出しを見て応募した」と供述していることが県警への取材でわかった。

 捜査関係者によると、宝田容疑者は税金などの滞納が数十万円あり、短期間で高額の報酬が得られる仕事を探し、SNSで「ホワイト案件」「高収入」の言葉で検索し、仕事を探したと説明。闇バイトに関与したのは今回の事件が初めてだったとし、「事件後に闇バイトをもうやめようと思った」とも話しているという。県警は事件後、指示役から別の指示も受けたが従わなかった可能性があるとみて、調べている。

 「日給15万円以上」をかたる仕事に応募後、匿名性の高いアプリでつながった指示役から、青葉区内の駅に行くように指示された。「家を出るまで犯罪に加担させられることを知らなかった」といい、駅などで2人の男を自家用車に乗せ、後藤さん宅に向かったという。

 後藤さんは15日ごろに自宅で殺害された。手足を拘束され、激しい暴行を受けていた。現金約20万円とネックレスなど数点(30万円相当)が奪われた。(加藤美帆、村上潤治)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。