対話型生成人工知能(AI)を使い、身代金要求型ウイルス「ランサムウエア」を作成したとして、不正指令電磁的記録作成などの罪に問われた無職林琉輝被告(25)が、24日までに東京拘置所で共同通信の接見取材に応じた。無料の生成AIを使い「6時間ほどで作った。簡単だった」と証言した。検察側は懲役4年を求刑。25日に東京地裁で判決が言い渡される。

 生成AIは通常、犯罪に悪用されるような指示には回答しない。だが被告は複数の生成AIを利用し、回答を組み合わせウイルスを作成したと説明しており、対策の難しさが浮き彫りになった。

 SIMカード詐取などの「闇バイト」をしていた被告は、より楽に稼げる方法を探す中、トラブルになった知人からランサムウエアを送られた。以前から生成AIに興味があり「ウイルスを作って身代金を要求することを思いついた」と話す。

 専門知識がなかったため、インターネットで知り合った知人らから助言をもらいながら、複数の生成AIを無料で使えるサイトを利用し、既存のものをベースに独自の生成AIを作ったという。

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