【ワシントン時事】20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が23日(日本時間24日)、米ワシントンで開幕した。2日間の会議は、中国経済減速やウクライナ、中東情勢の混迷に加え、米大統領選後の政治・経済情勢への不透明感が広がる中で開催。世界経済の不確実性を巡り、どのような議論が交わされるかが焦点となる。

日本からは加藤勝信財務相が就任後初めて出席。植田和男日銀総裁も参加した。初日の会議後、加藤氏は報道陣に対し、外国為替市場で円安が進行していることについて「足元では一方的な、急速な動きが見られる」とけん制した。ただ、「(G20で)きょうは私から議論していないし、あすもそうした議論にはならない」と説明した。

初日は主に国際開発金融機関(MDBs)改革を議論。コロナ禍からの回復や気候変動問題への対応を迫られる中低所得国への支援強化に向けた道筋について合意した。

20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開かれている国際通貨基金(IMF)本部=23日、ワシントン

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。