大気の状態が不安定となった宮崎県では22日に線状降水帯が発生し、23日までに記録的な大雨が降った。延岡市では土砂崩れに住宅が巻き込まれたほか、日南市では軽乗用車が流され、計2人が行方不明となった。県の災害派遣要請を受けた陸上自衛隊などが住宅周辺の土砂を重機で取り除きながら、捜索を続けた。
宮崎地方気象台によると、22日午後、日南市などで線状降水帯が発生した。延岡市では22日時点で1時間当たりの降水量が114ミリに達し、観測史上最大を記録。日南市でも6時間降水量が188.5ミリとなり、10月として最大だった。
延岡市では23日午前0時35分ごろ、家が土砂崩れでつぶれていると119番があった。通報した男性の妻と連絡が取れていない。周囲の様子を見ようと家の外に出ていた男性が帰宅すると、自宅が土砂に埋もれていた。近所に住む60代の女性は23日未明に「ゴォーという聞いたことがない大きな音がした。自分の家も裏が山なので怖い」と語った。
一方、日南市では22日午後、軽乗用車が川に流されたと119番があり、車に乗っていたとみられる70代の男性が行方不明となった。車は23日朝に約2.5キロ下流で発見されたが、人は乗っていなかった。 〔共同〕
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