「崖っぷちから落ちそうなのに、落ちない」として、受験生らに人気があった高知市山中の巨石「ゴトゴト石」を動かなくしたとして、高知区検は20代の大学生の男を器物損壊罪で高知簡裁に略式起訴し、22日発表した。すでに共犯関係の大学生の男女6人が昨年末に略式起訴され罰金を納付しており、捜査は終結した。
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略式起訴は21日付。起訴内容によると、男はほかの6人と共謀し、2022年11月26日夜から翌27日夕方ごろまでの間、転落しない巨石として観光資源となっていた「ゴトゴト石」に工具を突き立てたり、丸太を挟み込んだりして動かなくし、使用不能にしたとされる。
関係者によると、男を含む大学生たちは「俺たちで落としてやろう」と東京からレンタカーでゴトゴト石がある高知市北部の土佐山地区の山林に到着。巨石は押しても動かず、ノミやハンマー、ジャッキなどを購入して動かそうと試みたが落とせなかった。男は事件後に海外で暮らしており、略式起訴の時期が遅れたとみられる。(原篤司)
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