和歌山県太地町で営まれた「鯨供養祭」=29日午前
捕鯨の町として知られる和歌山県太地町で29日、毎年恒例の「鯨供養祭」が営まれた。かつて古式捕鯨の見張り台があった公園に町漁協や捕鯨OB会の関係者ら約40人が集まり、セミクジラをかたどった慰霊碑に手を合わせた。 町によると太地は古式捕鯨発祥の地とされ、400年以上の歴史がある。古くから貴重な食料として利用されてきたクジラの恩恵に感謝するため供養を続けている。 漁協の専務理事貝良文さん(64)は「先人の思いを引き継ぎ、私たちの代で捕鯨をやめてはならないという思いだ。私たちは命あるものをいただいて生かされている。いただきますの精神でクジラの食文化を継承したい」と話した。
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