ノーベル平和賞の授与が決まった全国の被爆者らでつくる日本原水爆被害者団体協議会(被団協、東京)に、ノルウェーのノーベル賞委員会から授賞の通知書が届いていたことが17日、分かった。12月10日にノルウェー・オスロで開かれる授賞式で講演を依頼する内容が含まれていた。
被爆者医療に長年携わり、自身も被爆者の朝長万左男医師(81)が同委員会から授賞式に招待されたことも分かった。招待のメールは8月に届き、9月には、式翌日のフォーラムでの講演も依頼された。いずれも承諾したという。
被団協によると、通知書は平和賞発表後の今月11日午後7時ごろ、電子メールで届いた。12月10日にオスロ市庁舎で開かれる授賞式に招く内容で、講演は「20分以内で」と記されていた。
賞金額が1100万クローナ(約1億5千万円)であることや、被団協が選んだ代表者を招いて賞状とメダルを授与することも記載されていた。
正式発表前に受賞決定の連絡はなかったが、午後3時半ごろ、被団協の事務局にフランスの国番号からの電話があったという。英語で「木戸季市事務局長はいるか。大事な話がある」とする内容で、名乗らなかった。木戸氏は不在で、電話を受けた事務局員には用件を明かさなかった。〔共同〕
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