北海道厚真町の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザの疑い事例が発生し、北海道は17日、遺伝子検査の結果、陽性と確認されたと発表した。今季の養鶏場での発生は全国初。北海道は飼育されている肉用鶏約1万9千羽の殺処分を開始した。
鈴木直道知事は道庁で開かれた対策本部会議で「危機意識を共有し、迅速な防疫措置に全力を挙げてほしい」と指示。「今回は卵用ではなく肉用で、食べても安全だと道民には理解してほしい」とも呼びかけた。
疑い事例が確認された養鶏場では、16日の簡易検査で陽性が判明。17日に遺伝子検査でも確認され、国が正式に判定した。道によると、全国の養鶏場での陽性事例としては、比較可能な2003年以降で最も時期が早いという。
道は今後2日かけて全羽を殺処分し、埋却、消毒などの防疫措置を行う計画。約180人の道職員らが交代で作業にあたる。半径10キロ以内にある養鶏場5戸の計約71万羽については移動や搬出を禁止した。
石破茂首相は16日、関係各省が緊密に連携して徹底した防疫措置を迅速に進め、業者に厳重な警戒を要請するよう指示した。
道によると、この養鶏場から16日夕、家畜保健衛生所に「普段より死ぬ鶏が増えている」と通報があった。〔共同〕
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