栃木県那須町の河川敷で夫婦の焼損した遺体が見つかった事件に関与したとして、警視庁と栃木県警の合同捜査本部は29日、20代の男を死体損壊容疑で逮捕した。男は実行役らへの指示役の1人とみられ、那覇空港で確保された。捜査関係者への取材でわかった。夫婦は東京都品川区の住宅で暴行を受けた後、実行役に栃木県に連れて行かれたとみられており、捜査本部は経緯を調べる。

 捜査本部は、指示役とみられる男を那覇空港(沖縄県)で確保した。21日には、夫婦の遺体を損壊したとして、建設業の平山綾拳(りょうけん)容疑者(25)=埼玉県越谷市=を21日に逮捕していた。

 平山容疑者は東京都品川区内のコンビニエンスストアで15日夜、自分の車を実行役とみられる人物2人に引き渡したことが確認されていた。その後車は同区内の空き家に移動し、16日午前0時ごろにこの空き家で夫妻と接触。車はその後、栃木に向かっていた。

 平山容疑者は捜査本部の調べに、「遺体の処理を頼まれ、2人に依頼した。空き家に行くよう伝えた」と供述。空き家のガレージからは血痕が見つかり、車からは幸子さんの血痕や免許証のほか、結束バンド、粘着テープが見つかっている。(遠藤美波、長妻昭明、藤田大道)

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