前橋地裁

 前橋地裁は16日までに、群馬県伊勢崎市の家族3人死亡事故で起訴されたトラック運転手鈴木吾郎被告(70)について、自動車運転処罰法違反の過失致死傷罪から、より法定刑の重い危険運転致死傷罪への訴因変更を認めた。15日付。検察側が11日に変更を請求していた。裁判員裁判で審理される。  群馬県警は、酒を飲んで正常な運転ができなかったとして危険運転致死傷容疑で逮捕したが、前橋地検は9月10日、過失致死傷罪で起訴。その後の補充捜査で飲酒の影響を認定し、変更を求めた。  起訴状によると、鈴木被告は5月6日、アルコールの影響により的確な操作が困難な状態でトラックを運転し、対向車線にはみ出して乗用車と衝突。塚越正宏さん(53)と、息子の寛人さん(26)、孫の湊斗ちゃん(2)を死亡させたほか、別の乗用車の女性に軽傷を負わせたとしている。  寛人さんの妻は弁護士を通じ「長い闘いになったとしても、3人の無念を晴らしたい」との談話を出した。


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