1970年代の連合赤軍事件で殺人などの罪に問われた最高幹部永田洋子元死刑囚ら数々の著名刑事事件で弁護人を務めた大谷恭子(おおたに・きょうこ)さんが11日、死去した。74歳。東京都出身。通夜・告別式は近親者のみで執り行った。後日、お別れの会を開く。  早稲田大卒業後、78年に弁護士登録。主に刑事弁護の道を歩み、19歳の時に連続4人射殺事件を起こした永山則夫元死刑囚や、オウム真理教の地下鉄サリン事件の実行役だった広瀬健一元死刑囚などの弁護を担当した。  2021年に99歳で亡くなった作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんとは、連合赤軍事件の裁判を通じて知り合い、長年交流を続けた。寂聴さんと元厚生労働事務次官の村木厚子さんの呼びかけで、虐待や性暴力で苦しむ少女や若い女性を支援する一般社団法人「若草プロジェクト」が16年に発足すると、代表理事に就いた。  近年も弁護活動を精力的に行っており、18年に東京都目黒区で女児=当時(5)=が虐待死した事件で保護責任者遺棄致死罪に問われた母親の弁護人を務めるなどした。


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