強盗事件が発生した住宅付近を調べる捜査員ら(資料写真)
◆防犯フィルム、補助錠、センサーライト…
警察庁によると、事件は8月以降、東京、埼玉、神奈川、千葉の1都3県で計7件発生。同じ指示役が関わっているとみて、警視庁と3県警は9日、共同捜査に乗り出した。 捜査関係者は被害防止策として、外部からの侵入には戸締まりをした上で、窓に補助錠やガラスを割れにくくする防犯フィルムを張るのが効果的とする。雨戸があれば閉めた方がいい。人の動きを感知して点灯するセンサーライトを屋外に設置したり、深夜も室内の電気をつけたままにしたりすることも対策となる。警視庁の捜査員ら(資料写真)
◆犯行グループに情報を悪用されないために
一連の事件では、犯行グループが被害者宅に多額の現金や貴金属があることを何らかの方法で知っていたとみられる。役所や業者を名乗る人物からの電話があっても、実際は身分を偽り、タンス預金の有無や金額を聞き出そうとしている恐れがあるため、注意が必要。情報を伝えてしまうと、犯行グループに悪用される可能性がある。 これまでに逮捕されたのは末端の実行役らで、SNSから闇バイトに応募したとみられている。実行役らは「高額案件」「ホワイト案件」「日給5万円」と書かれた投稿に誘われ、秘匿性の高い通信アプリで、指示役に身分証の写真を送信。個人情報を基に脅されて犯行に加わり、中には「逃げたら殺す」と言われた男もいたという。 強盗罪は5年以上の懲役刑となり、強盗致傷罪などになると、さらに重い刑を科されることになる。捜査幹部は「闇バイトは使い捨ての駒にされ、必ず捕まる。報酬目当てに関わると、重い罪を背負うことになる」と注意を促している。 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。