「鹿の角きり」は、発情期を迎えた奈良公園のオスのシカが伸びた角で人にけがをさせたりシカどうしで傷つけあったりしないようにするために行われ、江戸時代から始まったとされる伝統行事です。
奈良市の春日大社の境内にある角きり場にはシカが3頭ずつ放たれ、はっぴ姿の「勢子」と呼ばれる人たちが赤い旗の付いた竹ざおを使ってシカを追い込み、角にめがけて何度も縄を投げていました。
縄がかかると数人がかりで押さえ込み、50センチほどに伸びた角をのこぎりで切り落としていました。
会場には多くの見物客が詰めかけ、切り落とした角が掲げられるたびに大きな拍手を送っていました。
京都府から訪れた50代の女性は「初めて見に来ましたが、走り回って角を掲げる姿がかっこよかったです」と話していました。
また、大阪府から訪れた20代の男性は「勢子の人たちとシカとの駆け引きに迫力がありました」と話していました。
「鹿の角きり」は14日まで行われる予定です。
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