歩行者からバッグをひったくろうとし、けがを負わせたとして、警視庁は会社員宮ノ原椋介容疑者(32)=東京都豊島区南長崎4丁目=を強盗致傷の疑いで再逮捕し、11日発表した。調べに「遊ぶ金が欲しかった」と供述しているという。同庁は別のひったくり事件に関与したとして、9月に宮ノ原容疑者を窃盗容疑で逮捕していた。

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 捜査3課によると、再逮捕容疑は、7月27日午前0時半ごろ、東京都新宿区西落合3丁目で、横断歩道を歩いていた30代の女性から手提げバッグを奪おうとして引きずり、頭に2週間のけがをさせたというもの。原付きバイクで背後から近づき、バッグを手放さない女性を約7メートル引きずったという。

 新宿区周辺では7月下旬~8月上旬の間、似たような手口の事件が4件発生。同課はこのうち2件に関与したとして、9月にも宮ノ原容疑者を窃盗容疑で逮捕していた。同課によると、他の2件についても関与を認める供述をしているという。

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 警視庁によると、都内では1~9月に71件のひったくり事件が発生。防犯対策を担う生活安全総務課は、夜間は人通りの多い道を歩く▽後方からバイクの音が聞こえたら警戒する▽スマートフォンを操作しながら歩かない▽自転車のカゴにカバーをつける――などを呼びかけている。(長妻昭明、吉村駿)

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