北海道・知床半島沖で2022年4月、26人が乗った観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故で、釧路地検は9日、運航会社「知床遊覧船」社長の桂田精一容疑者(61)を業務上過失致死罪で起訴した。

 桂田容疑者は、第1管区海上保安本部(北海道小樽市)が9月、業務上過失致死と業務上過失往来危険の疑いで逮捕していた。

 今後、釧路地裁で裁判が開かれる見通し。業務上過失致死罪は、裁判員裁判にはならない。

 桂田容疑者は22年4月23日、同社の運航管理者であるにもかかわらず、出航や航行の継続を中止する義務を怠り、船を沈没させ、26人を死亡させた疑いで逮捕されていた。乗客6人は今も行方不明だが、生存の可能性がないと判断された。(新谷千布美、古源盛一)

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