石破茂首相は8日夜、牧原秀樹法相が過去に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)や関連団体が主催する集会に出席していたことについて、「すでに関係を絶っている」として続投させる意向を示した。「引き続き党の方針に基づき、関係遮断を徹底していく」と強調した。
首相官邸で記者団の取材に答えた。首相は国会で「新たな接点があった場合は追加的に報告、説明する」と答弁してきたが、牧原氏については「事実は党としてすでに把握していたので、新たな接点とは考えていない」と釈明した。
牧原氏は8日の閣議後会見で、教団や関連団体が主催する集会や会合に少なくとも計10回出席していたことを明らかにした。教団と関連団体への出席は、秘書らによる代理出席を含めると計37回確認され、選挙支援も受けていたという。会見では「教団との関連を認識していなかった」と説明した。
自民党は2022年7月の安倍晋三元首相襲撃の直後に、所属国会議員と教団との接点を確認する調査を実施。牧原氏は、党が設定した回答期限の段階では「調査中」と回答した。このため、党が同年9月に接点が確認されたとして氏名を公表した議員の中に、牧原氏は含まれなかった。
牧原氏はこの日の閣議後会見で、接点があったとする個別の調査結果を23年2月までに党に報告したと説明した。(谷瞳児)
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