パワハラを訴え虚偽告訴容疑で逮捕され、その後不起訴となった海上自衛隊の自衛官ら2人が、逮捕状などを組織内のサイトに公開されプライバシーを侵害されたとして、220万円の国家賠償を求める訴訟を横浜地裁に起こしたことが8日、分かった。自衛官らが記者会見で明らかにした。提訴は4日付。
訴状などによると、2人は40代男性自衛官と、自衛隊横須賀病院に勤務していた元自衛官の20代男性。自衛隊の捜査機関である警務隊に逮捕されたのは違法だとして別の訴訟も起こしており、その訴訟で国側が提出した逮捕状や陳述書などが、海自職員が閲覧できる内部サイトに数カ月ほど公開されたとしている。
男性が勤務先の横須賀病院で当時の上司からパワハラを受けたと2022年1月に男性自衛官に相談した。その後、パワハラを海上幕僚監部に報告したところ、同年9月に虚偽告訴容疑で逮捕された。同年11月には嫌疑不十分で不起訴処分になったとしている。
2人は「個人情報の管理がずさん。ハラスメントを告発した人が守られていない」と訴えた。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。