「ダイアログ・ウィズ・タイム」と名付けられたこの催しは、一人ひとりが老いについて考える機会を持つために考案された対話型のプログラムで、東京 港区で27日から始まりました。
このうち、最初の回に参加した30代から60代の男女6人は、案内役を務める87歳の女性とともに会場を回り、視野が狭まるゴーグルや体が動きにくくなる重りをつけるなどしながら、年を取った体を疑似体験しました。
また、案内役の女性から戦争体験や子育てなど、それまでの人生についての話を聞いたり、さまざまな活動を楽しむ高齢者の写真を見て、自分の理想の老後についてお互いに話し合ったりしました。
そして、案内役の女性が60歳から始めたという社交ダンスを教えてもらいながら一緒に笑顔で踊り、参加者からは、年を重ねることを前向きにとらえられるようになったなどの感想が語られていました。
参加した59歳の女性は「年をとることが不安ではありますが、楽しく柔らかく受け止めればいいと軽い気持ちになりました」と話していました。
この催しは、東京 港区の体験型施設「対話の森」で6月30日まで開かれています。
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