東京都と埼玉県で相次いだ4件の強盗事件で、埼玉県警は7日、このうち同県所沢市の事件現場から逃走し、強盗致傷容疑などで公開手配していた住所、職業不詳の森田梨公哉容疑者（24）を新潟県柏崎市内で確保し、逮捕した。

捜査関係者によると、森田容疑者は確保された際、特殊詐欺事件に「受け子」として関与していたとみられる。

埼玉県警は所沢市の事件の実行役を男4人と特定し、うち3人を1日に逮捕。いずれも「闇バイトに応募した」と話している。県警は3日に森田容疑者を公開手配し、行方を追っていた。

県警によると、容疑者は事件後、東京都東村山市などへタクシーで移動し、新幹線で仙台市へ逃走。その後、新潟県内に入ったという。

逮捕容疑は、複数人と共謀し1日未明、所沢市の住宅に侵入、80代夫妻を粘着テープで縛り、刃物のようなもので切り付け、約8万円を奪うなどした疑い。

捜査関係者によると、森田容疑者は所沢市の事件の他にも、東京都国分寺市の事件で使われた車を運転していたとみられる。

4事件のうち所沢市、さいたま市、国分寺市の3件では、いずれも秘匿性の高い通信アプリが使われ、同一とみられるアカウントから実行役への指示があったことが判明。県警と警視庁は、指示役がいるとみて捜査している。〔共同〕

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