本格的な花火シーズンの到来を告げる「大曲の花火―春の章―」が27日夜、秋田県大仙市の雄物川河畔で開かれた。約8千発の花火が東北の夜空を彩った。

 大曲の花火は国内三大花火大会の一つ。日本一の花火師を決める8月の全国花火競技大会にくわえ、春の章、秋の章からなる。

 今年は、地元4業者でつくる「チーム大曲」が7月のカナダ・モントリオール国際花火競技大会に初出場する。今回の大会は、大一番に向けた序章の位置づけだ。

 チーム大曲は、来日中の米オハイオ州の花火会社「ロッツィ」と初共演。約4分間に1100発余の花火を速射連発する「スターマイン」でフィナーレを飾った。

 また、秋田、宮城、山形など12都県から若手の花火師18人も出場。夜空に真円を描く10号玉の「芯入割物(しんいりわりもの)」1発、新作花火15発で腕前を競った。

 有料観覧席では約7千人が観賞。競技の合間には、地元業者が大曲発祥の「創造花火」も披露した。(室矢英樹)

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