大阪市阿倍野区の「正円寺」=昨年10月

 吉田兼好にゆかりがあるとされる「正円寺」(大阪市阿倍野区)の資金約2200万円を詐取したとして、詐欺などの罪に問われた元住職辻見覚彦被告(57)に大阪地裁(中井太朗裁判官)は7日、懲役2年6月(求刑懲役4年)の判決を言い渡した。

 判決などによると、不動産会社の代表取締役らと共謀し2021年3~9月、寺が同社から3千万円を借りたとする虚偽の公正証書を公証役場で作成。寺側から金銭を受け取る権利があるとして約2200万円分の小切手を詐取するなどした。

 辻見被告は寺の敷地内に老人ホームを建設していたが、資金繰りが難航していたとされる。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。