47年前、中学1年生の時に新潟市の中学校から帰る途中、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんは、ことし還暦で、10月5日に60歳の誕生日を迎えました。

新潟市では5日、めぐみさんの同級生によるチャリティーコンサートが開かれ、めぐみさんの弟の横田哲也さんや、北朝鮮で一時めぐみさんと一緒に暮らした拉致被害者の曽我ひとみさんが参加しました。

はじめに、めぐみさんの母親の横田早紀江さんから寄せられたビデオメッセージが紹介され、早紀江さんは「どうして助け出してあげることができないのでしょうと、長い年月思い続けてきました。政府の皆様、本当に今度かぎりはもう最終段階です。よい交渉ができるように私たちは祈っています」と話しました。

また、曽我さんは、北朝鮮でのめぐみさんの様子を振り返り、「私といたときはまだ本当に幼くて、でも明るくて、とても頭もよくて、本当にしっかりとした、かわいい女の子でした。めぐみさんを前に『おめでとう』を言えないのが本当につらいですが、私は絶対に信じています。めぐみさんは元気でいて、この次の61歳の誕生日には目の前でお祝いを言えると、私は心から信じています」と話しました。

そして、哲也さんや曽我さん、それに、めぐみさんの同級生たちは「翼をください」などを合唱し、一日も早い再会を誓いました。

コンサートを主催した同級生の会の代表、池田正樹さんは「めぐみさんが北朝鮮でどんな思いで誕生日を迎えているかと思うと、いたたまれないです。被害者全員が早急に帰国してほしい」と話していました。

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