石破茂首相が15日公示、27日投開票の日程で総選挙を実施する意向を示しているのを受け、能登半島地震と9月の豪雨で「二重被災」した能登北部の自治体が、投票所の確保に苦労している。石川県輪島市では、投票所数が減る代わりに、仮設住宅の集会所に期日前投票所を設置する。
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石川県輪島市では従来、投票所を20カ所開いていたが、今回は18カ所に減らす。ふるさと体験実習館(町野町曽々木)と西保公民館(大沢町)の2カ所は避難所やボランティアの拠点になっているなどの事情で使えなくなり、近くに代替できる施設もなかった。
同市町野町では2カ所あった投票所が両方とも使用できず、町野小学校体育館1カ所を投票所とし、期日前投票の会場にもする。さらに、町野グラウンドゴルフ場の仮設住宅「町野町第2団地」(268戸)の集会所にも日にちを限定して期日前投票所を開設する予定。期日前投票所は日本航空高校や能登半島北方の沖合約50㌔にある舳倉(へぐら)島には開設せず、21カ所めぐった巡回車も運行を見送る方針。
珠洲市ではこれまで19カ所に投票所を設けてきたが、地震や豪雨の被害で使えない場所もあり、調整中。穴水町も12投票所のうち2カ所で建物に被害があり、別の場所に開設する予定。能登町は地震などの影響による変更はないという。(上田真由美)
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