兵庫県赤穂市の赤穂市民病院で起きた医療事故の報告書に、手術ミスをしたのは別の医師だと虚偽の記載をしたとして、県警は3日、実際に執刀した40代の医師=依願退職=や手術助手の脳神経外科長ら3人を有印公文書偽造・同行使容疑で書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。
書類送検容疑は2019年に女性患者に行った手術で、頸髄(けいずい)を誤って損傷したのは科長だと偽り、執刀医には責任がないなどと記載した院内報告書を作成した疑い。
関係者によると科長はその後作成した別の報告書で、執刀医を守る目的で「公式の文書では私が執刀したことにしておこうと科内で最終的に決定した」と記載していた。
この手術を巡り、兵庫県警は業務上過失傷害容疑で執刀医と科長を書類送検。神戸地検姫路支部は不起訴処分とした。両医師は別の患者の手術でも誤って神経を切断したとして同容疑で書類送検されている。〔共同〕
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