ごみ拾いに競技の要素をかけ合わせた「スポGOMI」は、2008年に日本で生まれた。W杯は3人でチームを組み、制限時間内に決められたエリアのごみを拾う。タイムアップ後に、集めたごみを分別してから、ごみの内容や重さをポイント化し、合計点を競う。試合会場のごみが一掃されることから、“地球に最も優しいスポーツ”とも評されている。

23年の第1回W杯は21カ国の代表が参加し渋谷区で実施。1時間半で500キロのごみを集めた。優勝したのは英国代表で、開催国・日本代表は2位だった。

25年の第2回大会は、現段階で海外31カ国が参加を表明。各国の予選大会を勝ち抜いたチームと、全日本大会を経た日本代表チーム、そして昨年の大会で優勝した英国チームを合わせて計33チームが参加見する見通しだ。


2023年11月の第1回スポGOMI・W杯。ゴール地点の国際連合大学に、大量のごみを持って戻って来た英国代表

東京五輪女子100mハードル出場選手で、次回W杯のアンバサダーとなった寺田明日香さんは1日に開かれた記者会見で「世界中の方々と環境保全に取り組んでいく機会にしていきたい」と語った。

日本財団の笹川陽平会長は「スポGOMIに参加した人は、ごみを(野外に)捨てなくなるという特徴がある。一人でも多くの方が参加できるようにしたい」と話した。日本財団側は、今後、車いすでも参加しやすいルールの整備を進めるほか、参加国の拡大に向けて呼びかけを続ける考えを示した。

取材・文・写真=ニッポンドットコム編集部

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