仙台市教育委員会は26日、市内の小中学校で337人の児童生徒が、25日の給食で提供された牛乳を飲んだ後に、嘔吐(おうと)や腹痛などを訴えたと発表した。いずれも森永乳業グループの「東北森永乳業」(同市宮城野区)製の牛乳を飲んでおり、宮城県内の他の市町も含めると、600人以上が体調不良になったとみられる。

市保健所は仙台工場(同)に立ち入り調査を実施。同社とともに詳しい原因を調べている。

市教委によると、計39校の児童生徒337人が、25日の給食で提供された牛乳を飲んだ後、「いつもと味が違う」「おなかが痛い」などと訴えた。救急搬送や重症だった事例は確認されていない。市は26日の給食から同社の牛乳の提供を中止し、保護者に水筒の持参を呼び掛けた。

県教育委によると、同社製の牛乳は県内計12市町の学校などで提供。26日午後3時現在、9市町の約70校で、600人以上の児童生徒が体調不良を訴えている。

森永乳業の担当者は「ご迷惑をおかけし申し訳ない。原因究明に努める」とコメントした。〔時事〕

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