解体作業が続く石川県輪島市の「輪島朝市」周辺。地震から9カ月がたった(1日午前)=共同

能登半島地震は1日、元日の発生から9カ月となった。死者は家屋倒壊などによる直接死と災害関連死を合わせて石川県で計397人。新潟、富山両県の計4人を含めて計401人となった。石川県ではさらに11人の関連死認定が決まっており、死者総数は412人となる見通しだ。地震では、輪島市の3人が行方不明となっている。

石川県七尾市、輪島市、能登町、内灘町は1日、地震の災害関連死として計23人を認定したと発表した。関連死の総数は新潟県2人、富山県2人を含めて計174人となった。

石川県によると、地震による避難者は348人。県は、一時的に受け入れる目的で設けた「1.5次避難所」を9月30日に閉鎖した。

一方、21日の記録的豪雨に伴う避難者は454人。輪島市によると、ライフライン寸断が長期化する恐れがある集落で、少なくとも64人が「2次避難」を希望。県が受け入れ先となる宿泊施設を調整している。

石川県によると、豪雨による断水は10月1日午後3時時点で輪島市、珠洲市、能登町で計2325戸。珠洲市の一部では浄水場が被災し、復旧まで数カ月かかる見込みだ。道路は27カ所で通行止めが続き、約810戸が停電している。

地震被災者の仮設住宅団地で発生した浸水被害について、県が調査を進めた結果、計222戸で床上浸水が確認された。被災した団地では住民が一時的に部屋を明け渡しており、県は年内の再入居に向けて修繕を急ぐ。

〔共同〕

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