福井県坂井市の福井港沖で9月30日午後、漁船が女性の遺体を発見し、通報を受けた福井海上保安署が引き揚げた。海保によると、ジャージーのズボンに手書きで「喜三」の文字が書かれていた。

石川県・能登半島を襲った豪雨で不明となっている輪島市久手川町の中学3年喜三翼音さん(14)の父は1日、県警輪島署で女性の衣服を写真で確認し、取材に「娘の服で間違いないと思う」と話した。

海保によると、遺体は身長約150センチ。黒っぽい長袖シャツとジャージーのズボンを身に着けており、タグに文字が書かれていた。2日に司法解剖を行い、詳しい死因などの特定を進める。

30日午後4時15分ごろ、漁船から「人のようなものが浮いている」との118番があり、福井港の西約40キロで発見した。

石川県のまとめでは、豪雨による死者は1日時点で13人に上り、翼音さんを含む2人の安否が分かっていない。久手川町周辺では1日も消防などが約380人態勢で捜索を続けた。

中学3年の喜三翼音さんを捜す父鷹也さん(右)=9月23日、石川県輪島市

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