1日午前2時5分ごろ、埼玉県所沢市北野新町2丁目の住宅に複数人の男が押し入る強盗致傷事件があった。県警によると、男らは1階勝手口のガラスを割って侵入し、住人の男性(85)と妻(83)の手足を粘着テープで緊縛。刃物で切りつけて「お金早くしろ」などと脅し、現金約8万円を奪って逃走したという。男性が左腕などにけがをしている。

 県警によると、押し入ったのは少なくとも4人で、現場には車で来たとみられる。被害者から110番通報を受けて駆けつけた警察官がそのうち1人の男を住宅の近くで見つけ、強盗致傷容疑で現行犯逮捕した。男は40代くらいで、県警が身元を確認している。ほかに周辺にいた2人の男を確保して事情を聴いているという。

 捜査関係者によると、逮捕した男は容疑を認める供述をしているという。秘匿性の高いアプリで仕事を受けたとも供述しており、SNSなどを通じて緩やかに結びつく「匿名・流動型犯罪グループ」による事件とみて捜査している。

 現場近くのコンビニエンスストアには、福岡県内のナンバーの乗用車と群馬県内のナンバーのレンタカーが止まっており、県警は、男らがこの2台の車を使っていたとみている。

 県内では9月18日、さいたま市西区の住宅に複数人が侵入し、住人の女性2人をたたいてけがをさせた強盗致傷事件があり、これまでに男3人が住居侵入や窃盗の疑いで逮捕されている。県警はSNSで「闇バイト」に応募し、事件に及んだ可能性があるとみて調べている。(浅田朋範)

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