任期満了に伴う静岡大学の次期学長選で30日、学内での意向投票を前にして教職員ら向けに候補である現学長の日詰一幸氏と副学長の近藤真氏が大学の運営方針を巡って抱負や所信などを明らかにした。最大の焦点である浜松医科大学との法人統合・大学再編に関しては両者が異なる方針を示した。
21年4月から学長を務めてきた日詰氏は、5年余り進展がない浜松医大との統合・再編問題に関して、改めて浜松医大との当初の合意書案とは異なる「1大学2校」を主張した。スケールメリットなどが得られる従来の総合大学の維持が望ましいとの考えだ。
一方、近藤氏は当初の2大学の合意書案に沿った「1法人2大学」の実現を訴えた。法人統合によって経営効率化を図ったうえで、静岡地区と浜松地区それぞれで大学の強みを伸ばすという方針を示した。
学長選考では10月中旬に学内の意向投票が行われる。結果を踏まえて学長を選ぶ場合が多く影響力がある。次期学長は月内にも選出される予定。
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